最近は告知系のエントリーばかりだったので、今日は雑談です。お題は 「もしもグルーポン系のサービスを作るとしたら」。ハッキリ言ってたいしたことは書かないので、適当に流し読みしてください。
(1) 現在のグルーポンと同じようなものを作る
現在日本で運営されているほとんどのサービスがこのタイプです。当然、このタイプは今後も生き残ると思います。このタイプのユーザーは、基本的に自分の趣味や嗜好に合致したジャンルの安売りクーポンを求めているので、サービスに求められるのは、(A) 魅力的な安売りクーポンをたくさん扱っていること、(B) 自分の趣味や嗜好に合致したクーポンにすぐに辿りつけること、の 2 点です。
ここで、(A) を達成するには営業力などを含む総合的な力が必要で、この力を持たないプロバイダーは早晩厳しくなってくるのではないかと思いますが、そうした弱小プロバイダーは置いておいて、次は (A) を達成できる力を持ったプロバイダー同士の競争が始まります。つまり (B) の部分ですが、この部分はリコメンデーションだったり、パーソナライズだったり、この友達も買っています!だったり、既に海外ではそうした取り組みが進んでいますが、日本ではまだまだです。そもそも日本ではまだ取り扱うクーポンの絶対数が少なすぎるので、(B) のステージに進めるような状況ではない、ということも言えると思います。
(2) モバイル+位置情報+安売りクーポンを組み合わせる
例えば、お昼を食べるときに近くで安い店を探す、ということはあると思います。飲食店が (空席数などに合わせて) そこまで機敏にクーポンを発行できるのか、という問題はありますが、飲食店に限らず、リアルタイムな安売り情報を店舗が簡単に告知でき、その時その店舗付近にいたユーザーがすぐにその情報を受け取れるようにする、といったことを、グルーポン系なアレンジで推し進めると、従来とは少し異なるライフスタイルを支援することができるのかな、と思います。(深くは書きませんがアレンジの部分が肝です。)
このタイプはまだあまり本気でやっているところは少ないように思いますが、もしやるのであれば、やはりモバイルで店舗系のモール、ないしプラットフォームを持っているところが強いのではないかと思います。また、当然 (1) がそのまま (2) になだれ込んでくる、ということもあるでしょう。
(3) 店舗が独自のシステムないし ASP を利用して主体的にやる
店舗が独自にグルーポン系の仕組みを導入するタイプです。国内でも MakeShop さんなどがこれを支援する機能を提供しています。が、仮に店舗が単純にグルーポン系の機能を提供したとしても、そもそもその店舗自体に集客能力がなければほとんど意味をなさないので、個人的には、このタイプには慎重になるべきだと思います。また、店舗が安売りクーポンを積極的に販売するという姿勢そのものが、(店舗によっては) その店舗のイメージに悪影響を及ぼす、ということもあるでしょう。
ただ、その店舗にしっかりとした集客能力があり、きちんとした戦略に基づいて、例えばキャンペーンの一環などとして安売りクーポンを販売できるのなら、この (3) にも大きな価値があるのではないかと考えています。ただ、これは短期的に売り上げを伸ばすためというよりも長期的な戦略に基づくべきものであり、基本的に店舗は集客能力の拡大とファン (リピーター) の拡大のための施策に集中していくべきだと思います。
と、長々書きましたが、ハートレイルズはグルーポン系のサービスに単独で参入する意思は全くありません。ただ、EC の集客の仕組みやファンを増やす仕組みにはとても興味があるので、グルーポン系ではありませんが、それを支援するようなサービスは直近でもいくつか提供していきたいと考えています。(興味のある方はお問い合わせください。)
以上、今日はこの辺で。次は後日、多分エンジニア募集のエントリーを書きます!
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