私は昔、全世界で社員ウン万人のそこそこ大きな規模の会社で働いていて、C、C++、Java あたりを主に、(一部ウェブアプリもあったけど) スタンドアロンなソフトウェアの開発に携わっていた。開発プロセスもウォータフォールからアジャイル、RUP 等々、様々なプロジェクトを通じて、一通り実践してきたように思う。
また、担当は GUI や API の設計や開発であることが多かった。直接ユーザーの目に触れる部分の担当が多かったため、実際のユーザーを交えて詳細なユーザビリティテストを実施したり、ユーザーの前でプレゼンすることも比較的多かった気がする。
結局、若干の違いはあれど、昔してきたこと、開発プロセスやデザインプロセス、ものの考え方等は、今もそのまま役に立っている。(ものづくりとは直接関係ないけど、英語なんかも外資系に入ってなければやらなかっただろう。)
何が言いたいのかというと、大企業 (や大学) でソフトウェアの研究開発をしているような人が、もっとウェブ業界に入ってきたら良いのに、ということだ。特に、Getting Real みたいに当たり前のことを当たり前に書いている本を読んで羨ましいと感じる人は、ウェブ業界向けな気がする。相当フラストレーションが溜まっていると思うので、ぜひそれを (できればハートレイルズで) 爆発させてほしい。
私は大企業とベンチャー企業、大規模ソフトウェアと軽量なウェブサービス、両方経験してきたので良くも悪くもその違いが見える。違いが見えた上で、それらの本質には大差ないことが分かる。だから、今はウェブのことはあまり良く知らない、という場合でも、優れたソフトウェア開発者なら技術的な障壁はほとんどないので、どんどん (例えホリデープログラミングでも) ウェブ業界に参加してきてほしい。
少し話が脱線するが、ハートレイルズが特に採用したい人材は、上記のような生粋の開発者とフリーランサー、および、自発的なウェブ系ニートだ。逆に、毎日言われたことだけを淡々とこなすのが好きな人は、ハートレイルズには全く合わないと思う。
、、、とはいえ、参加してきてほしい、採用したい、とこんなブログで言っていても何も始まらないのは分かってる。結局、ハートレイルズ自身がもっと大きくなってサクセスストーリーを描くことが、ウェブ業界をより盛り上げることにつながると思うので、まずはそれを目指して地道に頑張りたい。