もう既に色々なところで騒がれていますが、ウチのような小規模な会社にとっては、こういう共通仕様はありがたいですね。いずれ、ウチもこの API を使って何か出すと思います。
Google の野心的 「OpenSocial」 API の詳細判明
ただ、こうした共通化の流れの中で、各ソーシャルサービスにおける外部アプリケーションの重要性がますます増大していくとするなら、そもそもそんなに多数のソーシャルサービスはいらないのではないか、という考え方もあるとは思います。共通化されていくということは、共通化されていない部分に余程の強みがない限りは、そもそもそのサービス自体必要がない。
また、API の詳細が現時点で不明なので確かなことは言えませんが、もしこの API を利用することによって、例えば友達データのポータビリティが向上するとするなら、携帯電話のナンバーポータビリティではありませんが、大手のソーシャルサービスがこの API に対応するには、それなりのリスクがあるでしょう。
とりわけ、日本の SNS やミニブログ等は、単純に機能だけで比較した際にサービス間の劇的な差異が見られないため、やはり、地道な努力によって蓄えてきた友達データ、さらにはサービス上での人間関係が、そのサービスのコア、つまりはそのサービスを継続させる一因になっていることは間違いない。
そんな、大切に蓄えてきたデータ達が、全てではないにせよ簡単に移動できてしまうとなると、既に巨大なデータを蓄えている大手にとっては、API への対応が吉とでるか凶とでるか、微妙な所です。Facebook や MySpace が今回の動きを様子見しているのは、そうした事情による部分もあるのではないでしょうか?(全て仮定の話ですが)
まあ、今日はちょっと長めの文章になりましたが、ウチのようなデベロッパーとユーザーのみなさんには、あまりデメリットのない話なので、歓迎しましょう、といったところです。今回の動きに乗るにせよ乗らないにせよ、時点時点での状況を踏まえ、上手く対応できないソーシャルサービスは、もしかしたら淘汰されていくのかもしれませんが。
<追記>
MySpace、そして何と mixi も対応するみたいですね。このスピードには驚き!