[映画] 『四日間の奇蹟』
若手ピアニストだった主人公は、留学先で事件に巻き込まれた少女をかばって左手の薬指を失ってしまう。ピアニストの道を断念した彼は、両親を失ったそのときの少女を引き取るが、やがて彼女のサヴァン症候群によるピアノの才能を見出し、彼女と各地を演奏して回ることに。そこでとある療養所に訪れた二人は、主人公の高校の後輩に再会するが、落雷事故によりその後輩は重傷を負い、しかも少女と心が入れ替わってしまう。致命傷を負ったもとの体に残された時間は四日間。後輩は人生を見つめ直し、最期に主人公のピアノがもう一度聴きたいと告げ、主人公は少女の体を借りてついにもう一度ピアノを弾く。ベートーベンの『月光』第一楽章を。
四日間の奇蹟
佐々部清 砂本量 吉岡秀隆
東映 2005-11-21
売り上げランキング : 7071
おすすめ平均
少し物足りないかな
奇蹟が物語に必要だったと思えない
映像ならではの演出
と言うメルヘンな感動系の邦画ではあるものの。これを観た全国のピアノ経験者は、こう思ったはずだ。「『月光』第一楽章って左手の薬指いらなくね?」 そんな、内容的にはまあ普通だが、要所を飾るピアノの選曲がちょっと微妙な作品。(★★)