[ゲーム] “BioShock”
2007年最高のゲームの一つと名高い海外FPS、”BioShock”。日本のXbox360版は来月だが、一足早くPC版でプレイしてみる。
海底都市が舞台のFPS、ぐらいの予備知識しか持たずに始めたけど、これはすごい。とにもかくにも、そのレトロでスチームパンクな世界観が素晴らしく、他に類を見ない独特の雰囲気を醸し出している。システム的にも、通常武器の他に超能力による攻撃や遺伝子強化(スロット制)、金を貯めて武器を買ったりアイテムを合成したりと、変にオリジナリティのある(しかし世界観にマッチした)要素が満載。昨今のFPSはもう大体パターン化されてきた感があったが、”Bioshock”は見事にそれらのステレオタイプから一線を画している。
ただし、難点が無いわけではない。ゲームの長さに比べて敵のバリエーションは明らかに少なく、戦闘は単調になりがちだった。ギミックが出尽くした後半は展開にも映像的にも目新しさが少なく、飽きがちだった点は否めない。あと、ゲーム全編を通じて世界観がほぼ完璧に統一されているのに、ラスボスだけそこから浮いたビジュアルなのはちょっとどうかと思った。
とは言え、”Halo 3″や”Orange Box”と並べても遜色ないぐらいの出来なのは間違いない。シングルプレイ限定ではあるが、FPSファンならプレイしておくべき作品だろう。