[映画] 『ハードエイト』
個人的には当代ベスト3に入ると思う映画監督、ポール・トーマス・アンダーソン(後の二人はピーター・ジャクソン、それにコーエン兄弟だ)。その長編第一作目の『ハード・エイト』を。そう言えばまだ観ていなかったので。
さすがに長編処女作だけあって、『ブギーナイツ』や『マグノリア』のスケール感は無く、ひたすら地味な人間ドラマが続く内容ではある。しかし、駄目な大人たちが駄目なりに生きていく様を生暖かく描くという、おそらく幸せな人ほど共感しにくいPTAの作品性は、この頃から既に固まっていたようだ。PTA作品の常連も数多く登場し、エンディングもあのエイミー・マンだったりするので、PTAファンなら観ておくべき一本だと思う。それ以外の人には、まあそうでもないかも。