“Nacho Libre”
機内で見た映画三本目、『ナチョ・リブレ』。メキシコを舞台に、神父のナチョが孤児院(の食費)のために覆面レスラーとして戦う、レスリング・コメディ映画。
かつてパンの耳を奪い合った仲の男(貧相)とタッグを組んだナチョは、連戦連敗するものの、パフォーマンスが受けてそれなりのファイトマネーを得る。しかし、チャンピオンとの確執や、修道院に正体がばれたこともあり、最後の試合としてチャンピオンへ挑む。
修道院が『薔薇の名前』級に古くさかったり、レスラーが意外といい動きをしてたり(主人公コンビ以外)、あらゆる面で期待を裏切らない展開だったりして、なかなか悪くない作品。ファレリー兄弟やトレイ・パーカーみたいな毒も皆無なので、全年齢向きでもある。ただ、日本でウケることはあり得ないだろうなあ、と思うのもまた事実。ルチャドールというテーマはちょっと微妙過ぎる。(★★★)
ちなみに、ノースウェスト航空機内でこれを観ている最中、システムがクラッシュして再起動されてしまった。再起動中はコントローラーの通常操作は効かなかったが、代わりに古いインタフェースでの操作(Chボタンの+、-とか)が使えたので、どうやら旧来の動画配信システムが下に走っていて、別途GUIインタフェース用のOSをかぶせているらしい(クラッシュしたのは多分ここの部分)。チャンネルを変えていくと一瞬だけどLinuxの起動画面(とペンギン)が見えた。ディストリまでは不明。