[映画] 『ラストキング・オブ・スコットランド』
70年代のウガンダの独裁者で、国民30万人を虐殺したというアミン大統領を描いた映画、『ラストキング・オブ・スコットランド』。2006年制作。史実を元にした半フィクション的な原作の映画版らしい。
正直、アミン大統領と聞いても『食人大統領アミン』しか思い浮かばないし、何で今さらこんな人の映画を作ったんだ、と思わないでもなかったが。意外なくらい良い出来で、普通に見入ってしまった。
アミン大統領の主治医として取り込まれたスコットランド人医師の目線で、という設定で話は展開する。シーンのほとんどがその医師とアミンとの関係の描写で、ジェノサイドを視覚的に見せるのは極力避けている(とは言え、残虐シーンは一部で効果的に使われている)。このあたりの脚本がうまいのか、あるいは主演二人の演技力のおかげか、単なるゴシップ映画ではなく、一級の実録系フィクション娯楽作品になっているように思う。
特にアミン大統領の役者の、陽気で幼稚でパラノイアな演技は真に迫るものがある。と言うか、本物に似すぎじゃない?
August 25th, 2008 at 10:38 pm
[...] ウガンダが舞台の映画つながりで見つけた失敗国家ランキングがなかなか興味深い。国家にとって重要な機能の崩壊度を採点し、ワースト順に並べたランキングで、あまりに酷い国家は失敗国家または崩壊国家と呼ばれるらしい。 [...]