[ガジェット][PC] “Eee PC 901-X” を購入。

世間を騒がす iPhone はさておき、低価格ミニノートの “Eee PC 901-X” を購入。iPhone の発売日当日に発表、翌日から発売という、ニュースの注目度的には最悪のタイミングでリリースされた機種だが、前評判以上に良いコストパフォーマンスだったので、思わず即日に買ってしまう。11日に Yodobashi.com で予約し、12日に到着。59,800円で10%還元なので、実質 54,000~55,000円ぐらいか。

大きさは教科書サイズを少し大きくしたぐらい。1キロオーバー (1.1kg) なので、ずしりとした重みはあるが、手持ちの MacBook (2.3kg) と比べればさすがに確実に軽い。これまで MacBook や軽重量級の PC ノートを苦労して持ち運んでいたが、これならそれほど負担は感じないだろう。一方、厚みは意外なくらいあり、特にヒンジ真下のバッテリー部分が厚み、重量ともに大きい。まあ厚いと言っても、封筒に入れようとしない限りは特に問題にならないと思う。

キーボードは、個人的には絶対に外せない日本語配列(かな入力派の人間にとって、英語キーボードほど苛立たしいものはない。この時点で HP のは問題外だった)。このサイズによく詰めてくれたとは思うけど、右側4列の詰め方は「無茶しやがって」というレベル。この部分のキーピッチだけはシグマリオンを思わせるが、あとは結構いける。ただ、「半角/全角」キーだけがちょっと変態的な位置にあり、慣れるまでちょっと苦労しそう。

液晶はノングレアの 8.9 型、1024×600。光沢タイプじゃないのは個人的に嬉しい (Acer の Aspire one はアウト) 。画質は悪くなく、視野角も良好。初代 Eee PC の解像度 (800×480) は店頭で見た限りちょっとあり得ないと思ったが、この解像度なら何とか実用に耐えられそうだ。ブラウザも、全画面表示にすれば縦、横ともにそこそこ表示できる。

CPU を含めた性能は、これくらいの動画ならなんとか表示できる程度。場面によってはコマ落ちする(ただ、このアニメなら多少コマ落ちしても何ら問題は無い)。Intel の最新 CPU の Atom ではあるが、特に性能が高いというものではないので、Firefox のコンパイルといった類の重い処理は避けた方が良さそうだ。ブラウザとテキストエディタ、それにターミナルしか使うつもりは無いので、その範囲なら多分大丈夫だろう。

騒音に関しては全く気にならないレベル。サウンドは、ドルビーのシールが付いているものの、スピーカーを鳴らしてみると、このサイズの筐体に期待してはならないことを思い知らされる。ただ、ヘッドホン端子は意外なくらい素直に鳴ってくれるので(無音時に微かなノイズが乗るものの)、ちょっとしたポータブルオーディオ代わりに使えるかも知れない。

初代 Eee PC は画面の解像度とストレージ容量があまりに厳しかったのでスルーしてきたが、901 になってかなり普通に使えるスペックになったと思う。本当のところ、この機種が発表されるまではほぼ同価格の MSI Wind を買うつもりでいたけど、901 は 6 セルバッテリー、SSD、20GB のオンラインストレージや StarSuite 8 が付くなど、思ったよりコストパフォーマンスが良さそうだったので、こちらを購入してみた(MSI Wind の出荷量が少なすぎて入手できなかったというのもあるが)。全体的に、不満になりそうな点が少なく、値段や機能、重量のバランスが良いと思う。特にバッテリーが五時間くらい保ちそうなのと、SSD なので動作中でも自由に本体を動かせる点は素晴らしい。

それにしても、ほとんど PDA の値段帯でここまで揃ったミニノート PC が買えるとは、良い時代になったものだ。ASUS が切り開いたこのジャンルは、HP や DELL も参戦して面白い市場になりそうなので、今後登場する機種にも期待したい。


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