[映画] 『バイオハザードIII』

 レイトショーにて、映画版『バイオハザード』の最新作を。ジャンルとしてはあまり恵まれていないゾンビ映画の中で、数少ないハリウッド大作とあれば、観に行かないわけにはいかないので。
 いや、前作の時点で普通のゾンビだとミラ・ジョヴォヴィッチの敵になっていなかったので、今作はもう「ゾンビ映画」ではなくなっているかも、と心配していたのだが。思っていた以上にゾンビ映画らしいゾンビ映画になっていた。『死霊のえじき』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』のオマージュっぽいシーンや、他にもゾンビ映画のお約束的展開が幾つもあり、個人的にはとても満足のいく内容。傑作とまではいかないまでも、良作のゾンビ映画として後世に評されることだろう。
 一方『バイオハザード』としては、非常にこじんまりとした展開になっており、ややスケールダウン感は否めない。前作で大風呂敷を広げたものの、意外にその風呂敷は小さかったという感じ。90分枠にうまく収めたとも言えるが、それにしてもちょっとアンブレラ勢が不甲斐なさ過ぎる。まあ、ミラ・ジョヴォヴィッチの超人アクションの部分はゾンビ映画的にはノイズでしかないので、これはこれで構わないのだけど。

『バイオハザードIII』

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