[ゲーム] Xbox360版『カタン』
Xbox360版『カタン』が、LIVEアーケードでついに販売開始。日本中のドイツボードゲームファン∩Xbox360ユーザー(千人くらいはいると信じたい)が待ち望んだ甲斐あってか、きちんとローカライズもされている模様。
僕はドイツボードゲームファンかつXbox360ユーザーなので、開封してもいない『レインボー・シックス・ベガス』を脇に、さっそく購入、プレイしてみる。
とりあえず操作に慣れるべく、CPU相手にシングルプレイを。軽く中級A.I.を選択してみる。
グラフィックはデフォルトのシンプルなモードと、凝ったスキンの二通り。凝ってる方は確かに綺麗だけど、ちょっと見にくく少し重いので、シンプルな方が良さそう。そっちも十分に綺麗で、まず申し分ない。
サウンドは控えめなBGMで、強いて言えば羊がメーメーとうるさいくらい。この手のゲームで動物が鳴くのは、きっと宿命みたいなものなのだろう。関係ないが、僕は仲間内でのプレイで手持ちの羊を強奪されるとき、「その羊、スクレイピーだから」と言うようにしている。
インターフェイスもよく出来ていて、ゲーム中で一番複雑な操作となる交渉も、初めは戸惑うが慣れるとサクサク進む。「独占」発動時に場に出ている資源分布が分かったりする等、やや親切過ぎる部分もあるが、『カタン』初心者でも問題なくプレイできる操作感だと思う。
で、CPU戦。「中程度A.I.」はわけなく勝てたので、「難しいA.I.」の四人戦をプレイすると、あえなく三連敗。いや、上級A.I.はものすごく強いわけではないものの、普通の経験者並みに妥当な戦略をとってくるので、「運が悪いとまず勝てない」ぐらいのレベルだと思う。
サイコロの出目がものを言う『カタン』では、あらゆる知略が無に帰す瞬間があるわけで、例えば一巡目から盗賊が自分の領地に居座ってどうにもならない差をつけられたり(二巡目までは振り直し、という甘えたハウスルールはここでは通用しない)、5か9が出れば勝ちという状況で丸々三巡の間5も9も出ずに競り負けたりと、こうした『カタン』の機微もきっちりと再現されているようだ。
ともあれ過不足の無い出来だし、値段もアイマスの衣装一着分にも満たない程度なので、ドイツボードゲームファンで、かつ Xbox360 ユーザーであれば、買って損は無いタイトルだと思う。