Archive for February, 2008


[メモ] Tor Books より配信: Robert Charles Wilson, “Spin”

Friday, February 29th, 2008

 Tor からの無料配信、三冊目は Robert Charles Wilson の “Spin”。って、2006年ヒューゴー受賞作じゃないか。こんな普通に売れていそうな本を無料で配って大丈夫なのだろうか。

Spin (Tor)

Spin (Tor)
Robert Charles Wilson (著)

 時間があれば読んでみたいが、まずは同じ作者の翻訳作品からかな。
 このキャンペーンはあと九冊。どうやらシリーズものの第一巻が中心っぽいので、ホラー小説は望み薄だろうか。SFやファンタジーに比べると相対的にシリーズものが少ないので。

 壁紙の配布も始めたらしい。内容は週替わりの模様。

[弾幕] Xbox360版『トリガーハート・エグゼリカ』

Thursday, February 28th, 2008

 「スク水シューティング」の二つ名を持つ縦スクロール・シューティングゲーム、『トリガーハート・エグゼリカ』が Xbox360 LiveArcade にて配信開始。800ゲイツポイント=約1200円。どうしてもやりたいわけではなかったが、『斑鳩』の配信を待ちきれず、つい購入してしまう。

 内容はキャラ絵とは全く関係無く、割とスタンダードな縦スクロール型。ただ、敵をキャプチャーしてぶんぶん振り回して投げ飛ばせる点がユニーク。うまく敵に向かって投げ飛ばすのにちょっと慣れが要る以外は、すぐにすんなりプレイできる。当たり判定は小さめだが、Easy、Normal では弾幕というほどの弾数では無い (Hard はまだ未プレイ)。5面構成でボリュームがやや少ないのと、ボスに魅力を感じない点がマイナス。
 完成度は決して低いわけではないが、傑作ではなく佳作どまりと言ったところ。まあ値段も安いので、このジャンルのゲーマーなら価格分は十二分に楽しめるだろう。それよりも、『斑鳩』は一体いつになるのだろうか。

[ゲーム][メモ] “Prototype” が面白そう。

Monday, February 25th, 2008

 Game*Spark“GDC 2008″レポーより。”Gears of War 2″ は順当に面白そうだから置いておくとして、新鋭の “Prototype” がなかなか凄そう。

 コンセプトはともかくゲームとしては残念な出来だった “Crackdown” こと『ライオットアクト』に、『アサシンズ・クリード』級のグラフィックを併せて、アメコミ的アクションに残虐描写を加えて仕上げたような感じの、かなりの意欲作。グラフィックと演出に凝りすぎてゲーム性が置き去りにならないかどうかと、日本でこの描写のまま発売できるのかという点は心配だが、今年の注目すべき作品となりそうだ。

[メモ] Tor Books より配信: John Scalzi, “Old Man’s War”

Sunday, February 24th, 2008

 太っぱらな Tor からの、今度の配信は John Scalzi“Old Man’s War”。2005年に出版。ヒューゴー賞ノミネート作品らしい。Amazonの評価も上々。かなり最近の作家のせいか、全然知らなかった。

 Wikipediaによれば、ハインライン『宇宙の戦士』やジョー・ホールドマン『終りなき戦い』のような、宇宙戦争に駆り出される話。ただその主人公が、妻に先立たれた75歳の老人という点がちょっと変わっている。スペースオペラものは普段そんなに読まないけど、翻訳が出ているのでそのうち読んでみよう。

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫 SF ス 17-1)

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫 SF ス 17-1)
ジョン・スコルジー (著)
内田 昌之 (翻訳)

[メモ] IMDB の release date がなかなか賢い。

Wednesday, February 20th, 2008

 そろそろアメリカでは “Diary of the Dead” が一般公開されてるはず。向こうの評判はどうだろう。と、ごく日常的な興味から、十年来愛用している IMDB にアクセスしてみた。

 よく見ると、”Release Date” として日本での公開日だけが表示されている。そう言えば去年ぐらいからやけに “Japan” と出ていたような気もするが、これは日本からアクセスしているからだろうか。
 色々と試してみたところ、ブラウザが送る “Accept-Language” は関係なく、純粋にアクセス元の IP だけで判断しているようだ。実際に北米のサーバーからアクセスしてみると、”USA” と出た。この機能が必要かどうかはともかく、なかなか芸の細かいことをしてくれている。
 それにしても、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は五月下旬か。相変わらず超大作以外の日本公開は遅いなあ。

[音楽] ありましの『コノセカイ』

Sunday, February 17th, 2008

 ラ・フェット多摩に寄った際に、たまたま開催していたありましのさんのミニライブを。何年か前に flower voice で見て以来。

 ギターで弾き語り(+パーカッション一人)と、ミニマムながら落ち着いた曲調にマッチした編成。どの曲も優しげなメロディーラインで、声の伸びがまた素晴らしい。

コノセカイ

コノセカイ
ありましの (アーティスト)

 せっかくなので最新アルバムを買ってきた。ゆったりと聴ける一枚。個人的には『くじら橋』『A WEDDING GIFT』あたりが好みかな。

[メモ] Tor Books より配信: Brandon Sanderson, “Mistborn: The Final Empire”

Saturday, February 16th, 2008

 Tor からの無料 e-Book が配信された。ブランドン・サンダースンの三部作ファンタジーの第一弾、”Mistborn: The Final Empire”。とのことだが、全然知らない……。ファンタジーはほとんど専門外だからなあ。海外での評価はなかなか良さそうではある。

Mistborn (Mistborn)

Mistborn (Mistborn)
Brandon Sanderson (著)

 この作品の刊行日を見ると、ハードカバーが一年半前、ペーパーバックが半年前と、まだまだリアル店舗でも売れていそうな本だ。それをこうもあっさり無償でネットに流すとは。もっと古めの作品を持ってくるかと思っていた。また、配布されるのは PDF で、DRM や電子透かしどころか何のセキュリティもかかっていない(印刷はおろか、本文のテキストコピー&ペーストさえできる)。結構すごいことだと思うんだけど、あまりニュースになっていないのは地味過ぎるからだろうか。こういう出版社側の先進的な試みはもっと応援されてもいいのに。

[メモ] コーヒー濾紙の偽装にひっかかった。

Saturday, February 16th, 2008

 近ごろ再生紙偽装ブームでにぎわう製紙業界。まあ自分には関係ないだろうとたかをくくっていたが、今日こんなニュースが。

 うわ、まさにそのバガス入りのコーヒーフィルターを常用してた。ストックも山ほどあるし。こんな身近に偽装の紙製品があったなんて。
 使っていたのはこれ。

Kalita コーヒーフィルター バガス濾紙 みさらしOP 103 ロシ 4~7人用 100枚入り 3個パック

Kalita コーヒーフィルター バガス濾紙 みさらしOP 103 ロシ 4~7人用 100枚入り 3個パック
Kalita (カリタ)

 今回は Amazon からメールが来て知ったけど、それがなければおそらく見落としていたかも知れない(いつ買ったかも覚えてないし、そんなにニュースにもなってないし)。こういうリコール情報の提供といったアフターサービスが出来るのも、ネットショップの利点の一つだろう。購買履歴をきっちり把握されているということの裏返しでもあるが、今のところこれはメリットの方が大きいように思う。

[メモ] Tor Books が無料で E-Book を配布。

Monday, February 11th, 2008

 本家Slashdotより。洋書でSF小説をあさったことのある人なら誰でも知っている Tor Books が、E-Book 無料配布プログラムを始めたらしい。

 名前+αとメールアドレスを入力しておくと、週一ぐらいのペースで E-Book のダウンロードリンクが送られてくるとのこと。スラド情報ではDRMも付いてないそうで、非常に大胆な試みだと思う。古めの売れ線ではない本ならそれほど売り上げには影響しないだろうし、シリーズものの一巻目だけ配布とかすれば続きの販促にもなる、といったところなのだろうか。何にせよ、読者としてはありがたいかぎりだ。リチャード・マシスンの小説とか配本されないかなあ。

[音楽] flower voice scene. 37

Monday, February 11th, 2008

 表参道FABの定例イベントの一つ、flower voice。SHUUBIの当番回の最後と言うことで、かつての歴代ホステスが一同に集結。これはさすがにいかないと、というわけで行ってきた。

http://www.tsujikaori.com/

辻香織 : つい「つじあやの」や「辻あゆみ」と名前を混同しがちなシンガー、辻香織。今回のメンバーの中では若手。ポジティブなノリのポップスで、非常に聞きやすい。最後の曲『グライダー』が個人的には好き。

http://www.ikedaayako.com/

池田綾子 : 最近では『電脳コイル』の主題歌で有名な池田綾子。静かめだがスケールの大きい曲が多い。しばらくぶりにライブで聞いたら、記憶にあるより数段うまくなっているような気がした。『電脳コイル』のオープニング、エンディングもいいけど、やはり『All of…』は良い。

http://www.haigoumeiko.com/

拝郷メイコ : 元祖ボーカロイド『Meiko』の中の人、拝郷メイコ。初音ミクよりずっと前にMeikoのことは知ってたけど、まさかその後継がこんなブームになるとは思ってなかった。ともあれ、本人はいたってさばさばした姐さん風ハスキーボイスのポップス。と思いきや『ソイトゲヨウ』みたいな愛らしい曲もあるので油断ならない。

http://www.hasegawamiyako.com/

ハセガワミヤコ : いつの間にか漢字からカタカナに変わっていたハセガワミヤコ。しばらく前と比べると、ずいぶんトークがまともになった? 『愛ゆらら』をはじめとする、爽やかな曲と済んだ声が素晴らしい。

http://www.shuubi.com/top.html

SHUUBI : ついに今年で30の大台に乗る女性シンガー兼変な人、SHUUBI。ライブハウスで縦・横両方のウェーブを強要するなど、SHUUBI節を遺憾なく発揮していた。今年ようやく新譜が発売されるそうで、今回は新曲もあり。メンバー紹介+小咄のための曲『京都200X』→『うららかな』の定番コンボと、それに続く『ハジマリノウタ』が素晴らしい。

 最後は、辻香織・キーボード、池田綾子・ギター、拝郷メイコ・ベース、ハセガワミヤコ・ドラム、SHUUBI・ボーカルと、異様な編成で一曲。そのあとフルメンバーによる『ハジマリノウタ』でフィナーレ。期待に違わず、素晴らしいイベントだった。
 それにしても、六時半開演で終演が十一時を過ぎるとは思わなかった。しかもスタンディングで。疲れた。