Archive for December, 2007


[映画] 『ヘルゾンビ』

Wednesday, December 26th, 2007

 『ヘルゾンビ』。原題は “The Plague”。酷い邦題だが、ゾンビと名がつけば『ゾンビパパ』だろうが『ゾンビ自衛隊』だろうが、ゾンビ映画ファンは観るとでも思われているのだろうか(まあ観るけど)。僕もとりあえず観てから、クライヴ・バーカーがプロデュースに絡んでいることに気づいた。
 子供たちがゾンビ的に大人たちを襲う、言ってみればそれだけの話だが、低予算っぽくもうまく終末感を出しており、テンポもそれほど悪くない。ゾンビ映画が好きなら、それなりに楽しんで観れるはず。ただ、全ての謎を放り投げたようなオチはどうかと思う。『怒りの葡萄』と言われてもなあ。

『ヘルゾンビ』

[本] ジェイムズ・P・ホーガン『時間泥棒』

Thursday, December 13th, 2007

 『星を継ぐもの』『終局のエニグマ』等で知られるJ・P・ホーガンの、一風変わった時間系SFの中篇。ニューヨーク市で発生する、局地的な時間の遅れ。「エイリアンが時間を盗んでいるんじゃない?」という有識者の適当な仮説を背負って、一介の刑事が原因の調査を始める。心霊術師や司祭も巻き込んで仮説の検証を進めるが、やがて時間だけではなく物質にまで影響が及びだし──。
 J・P・ホーガンと言えばハードSF(個人的にはあまり読まないジャンル)のイメージがあったが、こちらは完全にユーモアSF。冗談みたいなストーリー展開は、一歩間違えれば火浦功にも通じるものがある。登場人物がことごとくすっとぼけているのも面白いし、必要以上に引き延ばさないで短く完結させている点も良い。時間が遅れている空間は赤方偏移で赤っぽく見える、というイメージもそれっぽい。こうした安定感は、さすがベテランといったところだろう。

ジェイムズ・P・ホーガン 『時間泥棒』

[音楽] flower voice scene. 36

Monday, December 10th, 2007

12月8日に開催された、”flower voice scene. 36″ の雑感などを。

http://kamira.boo.jp/about.html

Yeux. : とても耳障りの良い JPOP。もっと曲数を聞いてみたいので、これからの活躍に期待。SHUUBI と『うららかな』のデュエットあり。

http://www.miraclebus.com/serina

世理奈 : バラード。

http://www.vap.co.jp/ayako/profile/index.html

小野綾子 : 見た目とは裏腹に、物凄く喋る人。本当によく喋っていた。本人曰く、「今日は喋りに来た」。ライブではカラオケがメインというスタイル。ライブで歌以外フルパートのカラオケを使うというのは、初めて見た。

http://www.shuubi.com/profile.html

SHUUBI : 言動こそ変な人だが、ライブでの盛り上がりっぷりは相変わらず素晴らしい。やはり『京都2001(系の何か)』→『うららかな』のコンボはテンションが上がる。今回は新曲もあり。随分とCD未収録曲も増えてきたので、そろそろ新譜を出してほしいところ。

“flower voice” はほぼ一年ぶりだったけど、やはりこのイベントは楽しい。次回のメンバーは SHUUBI、ハセガワミヤコ、拝郷メイコ、池田綾子、辻香織と、flower voice 的オールスターだそうなので、これは次も行かなければ。