引っ越し。
Thursday, June 29th, 2006 引っ越しました。
(more…)
いつの間に、と言うか多分ごく最近、O’Reillyの”Safari Books Online”がリニューアル。Safariは、O’ReillyやAddison-Wesleyといった出版社の本を、有料・冊数限定ながらオンラインで閲覧できるサービスだ。ソフトウェア・エンジニア的には垂涎ものの技術書が結構な割合で揃っているため、英語に抵抗さえなければかなり重宝するだろう。実際、僕にとっては既に手放せないツールとなりつつある。
普段からこのサービスを使ってる僕的には結構大きなニュースなのだけど(具体的に例えるとSlashdotにスレを立てたいくらい)。あまりにもウェブ上で話題になっていないので、狸か狐に化かされているんじゃないだろうかと色々試してみたが(具体的にはjpドメイン以外からアクセスしたり)。やっぱりちゃんとリニューアルしているようなので、どんな変更なのか調べてみる。
(more…)
相変わらずバカ高いAddison Wesleyの”Refactoring Databases”を、何となく。
最近のソフトウェア開発は、短期間での仮リリース→改良の繰り返しによる、いわゆるRAD (Rapid Application Development)な手法がクールとされている。こうした「agileにあらずんばソフトウェア開発者にあらず」的な風潮の中、そしてデータベースが多くのソフトウェアにとって必要不可欠にも関わらず、データベースの(スキーマの)リファクタリングについては、あまり語られてこなかったように思う。この”Refactoring Databases”は、そんな”agile database”のための方法論にスポットを当てた、少しニッチだけど割と重要そうな本だ。
Refactoring Databases: Evolutionary Database Design
Martin Fowler John Graham Sachin Rekhi
Addison-Wesley Pub (Sd) 2006-03-06
主な想定読者は、それなりの規模のRADなプロジェクトで、複数アプリから使用されるデータベースを開発しているようなDB開発者。他のプロジェクトとの整合性を取るため移行期間を設け、その間は従来のコードもサポートできるような改良手法が紹介されている。ただ、やはりと言うか何と言うか、最も重要なのはregression testだそうで、頑張ってテストを作っておいてDB変更前・変更後でパスするように保つ(小さな改良毎に行うのを推奨)、というのがこの本の方法論のポイントみたいだ。また、後半は”Drop Column”からStored proceduresまで、DBのリファクタでありそうな改変項目を具体的に挙げ、どんなときにその変更をすべきか、ありうるリスクやスキーマの変え方、(DBの)クライアント・コードのサンプルを示してくれている。
何かと真面目に書かれた本であり、中身もいちいちもっともで、RADとDBを一通り学んだ人なら良くも悪くもサプライズは少ないだろう。前半の方法論にはざっと目を通して、後半のリファレンスは必要に応じて参照する、というのが正しい使い方だと思う。ただ、リファレンスの各項目についている”Motivation”欄は、どのようなときにそのリファクタをすべきか書いてあるので、あらかじめDB設計前に読んでおけば逆にリファクタ回数を減らせるかも知れない。”agile database administrator”を目指すなら、持っておいてまあ損は無いかなあ、という程度には良書。(★★★★)
WOWOWにて、『劇場スジナシ・東京公演』を。スジナシとは、二人の役者が、舞台設定と衣装を除く一切の打ち合わせを禁じ、ノーリテイク、ノンストップにて行う、演るか演られるかの演劇真剣勝負だ。考案者である笑福亭鶴瓶がホストをつとめ、毎回違うゲストを呼んでこうした寸劇を行うという、名古屋のローカル放送があるらしい。その東京公演が衛星で放映していたので、何の前知識も無く観てみたのだけれど。
これがまた。面白い。
劇それ自体がどうこうというのではなく、出演者二人の腹の探り合いや、意図のすれ違い、予想と違う展開の際に垣間見える素の表情。そうした諸々の、演劇本来の楽しみ方とは微妙に異なる部分が、何かと面白い。
放映回のゲストは広末涼子。例えば鶴瓶さんが広末と微妙に遠慮した距離感を保っていたり、後ろから突然広末に抱きつかれて素で挙動不審に陥ったり、あるいは演技で笑顔を見せていた広末が、予想を裏切る鶴瓶さんのセリフに「あ? 何言ってんのこの薄らハゲ」的な表情に変わったり。
20分を超える即興劇の後、出演者二人で録画を観ながらトーク。ちょっと説明し過ぎという気がしないでもなかったけど、この方式も慣れてくると、本編を観るときに「これ後のトークでどう言い訳するんだろう?」という楽しみにつながりそうだ。所々、本当に苦し紛れに出たっぽい設定があって、その意図を何とか説明しようとするあたりもちょっと面白い。
演劇の内容ではなく即興劇を演じている人それ自体を観るという、ある意味メタ的な楽しみ方を要求される、スジナシ。名古屋ローカルのため観れないのは残念だが、DVDも出てるようなので、ひとまずそちらから観てみようかと。
日本人として生まれ育ったからには是非とも守っていきたい、日本古来の伝統作法。そんな日本の文化の中でも特に難しいとされる、正しい土下座の作法や寿司の食べ方を、人気演劇アーティストのラーメンズが紹介。
ついでに飛行機のクラス別サービスの違いを分かりやすく解説した動画も。
出来の善し悪しはさておき、とりあえず披露宴での『愛の夢 第3番』も無事に終了。細かいミスを挙げればきりがないけど、致命的なミスは無く、難しい部分も概ね誤魔化せたと思う(難所の半音ずらし下降も幾つか音を飛ばして、まあ何とか)。
で、ここしばらく『愛の夢』ばかりで食傷気味のため、そろそろ新しい曲を。とりあえず題名だけ見て気になっていた、エリック・サティの『犬のためのぶよぶよとした前奏曲』といった曲を調べていくと、こんなサイトに漂着。
ベートーベンの『作品が出来上がった、金を調達しろ』や、モーツァルトの『俺の尻をなめろ』、シューベルト『骨壷に近寄るな』等の、知的好奇心を刺激するタイトルがたくさん。ヨハン・シュトラウス二世の『訴訟ポルカ』なんて、椎名林檎にも負けていない。
しかし個人的には、近代前衛音楽家オーンスタインの『飛行機に乗って自殺』が気になるところだ。「飛行機に乗っての自殺とはどのような方法だろうか? 服毒? それとも飛行機ごと墜落?」とか、「そもそも飛行機&自殺をどうやって音楽で表現するんだ?」とか、何かと興味は尽きない。
『飛行機に乗って自殺』の原題は”Suicide in an Airplane”。オーンスタインの公式サイトに、他の楽譜とともに置いてあった。実際のところ僕では弾けそうにない難易度だが、ちょっと譜読みしてみる分には面白いかも知れない。
世界最強の物理学者ゴードン・フリーマンが、その圧倒的な体力と戦闘力とで異世界生物や政府の戦闘員をなぎ倒す、痛快ホラーFPS “Half-Life 2″。様々な伏線を残したまま大爆発が起こって終わり、という微妙なラストを迎えたこの作品の、後日談にあたるシナリオが発売に。
どうやら開発元のVALVeは、システムには手を加えない代わりに短いリリース期間で追加エピソードを出す、という方針に切り替えたようだ。一作目から二作目まで六年もかかった割りに思ったほど売れなかったせい? と邪推したりもしているけど、この早期リリースは純粋に嬉しい。”Half-Life 3″はきっと2010年頃になるだろうと思っていたので。
ちょっと時間が取れないので、とりあえずオープニングだけ。
時間も空間も歪めて主人公に依頼を持ってくるスーツ姿のGメンは、やっぱり健在の模様。