[メモ] リーマン破産。
September 15th, 2008ついにリーマン・ブラザーズまでも。
きっと数ヶ月もすれば末期の状況や倒産劇の本が出て(きっと目端の利く社員は既に出版社に駆け込んでいるに違いない)、一年もすれば日本語に訳されるだろうから、そのうち読んでみよう。
ついにリーマン・ブラザーズまでも。
きっと数ヶ月もすれば末期の状況や倒産劇の本が出て(きっと目端の利く社員は既に出版社に駆け込んでいるに違いない)、一年もすれば日本語に訳されるだろうから、そのうち読んでみよう。
たまたま、本当にたまたま24時間ほどネットニュースを見てなかった間に、こんなビッグニュースが出てくるとは。あと、ついでに福田首相も辞任を表明していて、少し驚いた。
Google は Mozilla の大スポンサーなので、見出しを見た瞬間、Firefox のレンダリングエンジン Gecko を使ったものかと思ったが。まさか WebKit で出してくるとは。
これでダメージを受けるのは、マイクロソフトの IE よりもむしろ Mozilla の Firefox だろう。Windows にバンドルされているブラウザ (つまり IE) で十分満足、と言うより他の選択肢を気にしない大多数の人たちは乗り換えないはず。一方、Firefox を敢えて入れようという層の幾分かは、Google Chrome に流れる可能性がある。
それに、WebKit は今や Google (Chrome), Apple (Safari), Adobe (Apollo) という、ネット業界の中心プレイヤー三社が採用するに至っている。開発者の目が WebKit に向くのも自然な話で、Firefox にとっては開発者の減少という形でも影響が出てくるだろう。
Firefox は言語非依存型のコンポーネント・アーキテクチャで「綺麗に」組み上げられており、Java でも C++ でも JavaScript でもコンポーネントを使ったり作ったりできる、強力なソフトウェア構造を持っている。反面、余所者にとって分かりにくく複雑で重苦しい世界に出来上がっており、フレームワークが大きすぎて簡単に組み込めない代物になっている。
一方 KHTML から小さく始まった WebKit は、構造もコードももっとストレートフォワードだ。前知識無しでコードを覗けば、間違いなく WebKit の方が分かりやすい。組み込むのもずっと楽でサイズも小さい。懸念だった実績の少なさも、Safari への採用で急速に埋まりつつある。
そんなわけで、WebKit に流れる開発者はこれから増えていくと思う。現在、WebKit の公式サイトにつながらない状態だが、今まさに世界中からアクセスされているのかも知れない。
前々から観たいと思っていた映画、『消失 — ザ・バニシング』を。原題は “Spoorloos”。オランダのサスペンス映画。
ハリウッドでもリメイクされ、『失踪』という邦題でキーファー・ザザーランド、ジェフ・ブリッジス、それにサンドラ・ブロックが出演していて、少しだけ話題になった作品だ。オリジナルの方が数段面白い、でも日本では手に入らない(ビデオにもなっていなかった)と映画マニアの間で囁かれていたが、いつの間にか DVD で出ていたのか。
旅行の失踪した恋人を探し続ける主人公の前に、真実を知っていると言う男が現れる、という『失踪』でおなじみのストーリー。だが、結末が致命的に違う。ハリウッド版がいかに甘ったるく、オリジナルが、というよりヨーロッパ映画が、いかに容赦のない代物かがよく分かる。心地良いくらい後味の悪い逸品。
先日リリースされた Amazon Elastic Block Store (EBS) を色々と試しているが、なかなかのパフォーマンスを出してくれる。特に RAID 0 がなかなか良い。
二台構成で大体 80MB/s を超えるぐらいのスループット。ランダムアクセス性能も悪くない。これならデータベースを置いても大丈夫そうだ。四台構成の方が若干速いが、故障率が倍になるほどの差では無いと思うので、結論は「二つで十分ですよ」かな。
参考:
何気なく本家 Amazon.com の方のヘルプを見ていたら、”Prisons” の文字が。
Prisons ってあのプリズン・ブレイクのプリズン? と思って読んだら、本当に刑務所のことで、囚人宛で発送する場合の注意事項が書かれていた。曰く、「前もって刑務所の規則を確認してほしい」「ある刑務所はハードカバーを禁止していたり、点数を制限していたりする」等々。
確かに刑務所でも本ぐらいは許可されているだろうが、それにしてもヘルプに普通に書いてあるとは。さすが本家アマゾン、と言うべきだろうか。
ウガンダが舞台の映画つながりで見つけた失敗国家ランキングがなかなか興味深い。国家にとって重要な機能の崩壊度を採点し、ワースト順に並べたランキングで、あまりに酷い国家は失敗国家または崩壊国家と呼ばれるらしい。
2008年のランキングでは、ウガンダはエチオピアと同率16位。15位の北朝鮮と僅差で並ぶポジションだ。あの北朝鮮よりさらに下がいるもので、ワースト国家はソマリア。「政治面の崩壊度」で6項目60点満点中、59.9点をマークして堂々の1位となっている。
ソマリアと言えば、『ブラックホーク・ダウン』で一般人らしきソマリア人が、墜落したヘリに大挙して襲いかかるシーンを見たときは何なんだと思ったが、Wikipediaの記述を呼んで少し納得した。海賊のニュースを聞くのも確かにこの付近だ。
世の中にはこんな国もあるのか。こんなところには死んでも行きたくないが(と言うか行ったら死ぬ)。
70年代のウガンダの独裁者で、国民30万人を虐殺したというアミン大統領を描いた映画、『ラストキング・オブ・スコットランド』。2006年制作。史実を元にした半フィクション的な原作の映画版らしい。
正直、アミン大統領と聞いても『食人大統領アミン』しか思い浮かばないし、何で今さらこんな人の映画を作ったんだ、と思わないでもなかったが。意外なくらい良い出来で、普通に見入ってしまった。
アミン大統領の主治医として取り込まれたスコットランド人医師の目線で、という設定で話は展開する。シーンのほとんどがその医師とアミンとの関係の描写で、ジェノサイドを視覚的に見せるのは極力避けている(とは言え、残虐シーンは一部で効果的に使われている)。このあたりの脚本がうまいのか、あるいは主演二人の演技力のおかげか、単なるゴシップ映画ではなく、一級の実録系フィクション娯楽作品になっているように思う。
特にアミン大統領の役者の、陽気で幼稚でパラノイアな演技は真に迫るものがある。と言うか、本物に似すぎじゃない?
海外サイトの jwz 経由で知った、ていえぬ氏の動画、”Chainsaw Maid” が凄い
(微グロだが、『ブレインデッド』かルチオ・フルチ映画を知ってる人なら笑って観れる程度)。
七分未満の短編ながら、スプラッタ映画に必要な要素は全て詰まっている。その残虐描写も極めて真剣に作り込まれており、素晴らしい出来映え。こんな作家が日本にいたとは。
他の作品も一見の価値あり。撮影風景も面白い。
ていえぬシアターにようこそ! via kwout
何気なく IMDb を見に行ったら、『ダークナイト』がTop250の#1に!
IMDb Top 250 via kwout
『ショーシャンクの空に』以外が一位になってるのなんて初めて見た。これは絶対観に行く。
世間を騒がす iPhone はさておき、低価格ミニノートの “Eee PC 901-X” を購入。iPhone の発売日当日に発表、翌日から発売という、ニュースの注目度的には最悪のタイミングでリリースされた機種だが、前評判以上に良いコストパフォーマンスだったので、思わず即日に買ってしまう。11日に Yodobashi.com で予約し、12日に到着。59,800円で10%還元なので、実質 54,000~55,000円ぐらいか。
大きさは教科書サイズを少し大きくしたぐらい。1キロオーバー (1.1kg) なので、ずしりとした重みはあるが、手持ちの MacBook (2.3kg) と比べればさすがに確実に軽い。これまで MacBook や軽重量級の PC ノートを苦労して持ち運んでいたが、これならそれほど負担は感じないだろう。一方、厚みは意外なくらいあり、特にヒンジ真下のバッテリー部分が厚み、重量ともに大きい。まあ厚いと言っても、封筒に入れようとしない限りは特に問題にならないと思う。
キーボードは、個人的には絶対に外せない日本語配列(かな入力派の人間にとって、英語キーボードほど苛立たしいものはない。この時点で HP のは問題外だった)。このサイズによく詰めてくれたとは思うけど、右側4列の詰め方は「無茶しやがって」というレベル。この部分のキーピッチだけはシグマリオンを思わせるが、あとは結構いける。ただ、「半角/全角」キーだけがちょっと変態的な位置にあり、慣れるまでちょっと苦労しそう。
液晶はノングレアの 8.9 型、1024×600。光沢タイプじゃないのは個人的に嬉しい (Acer の Aspire one はアウト) 。画質は悪くなく、視野角も良好。初代 Eee PC の解像度 (800×480) は店頭で見た限りちょっとあり得ないと思ったが、この解像度なら何とか実用に耐えられそうだ。ブラウザも、全画面表示にすれば縦、横ともにそこそこ表示できる。
CPU を含めた性能は、これくらいの動画ならなんとか表示できる程度。場面によってはコマ落ちする(ただ、このアニメなら多少コマ落ちしても何ら問題は無い)。Intel の最新 CPU の Atom ではあるが、特に性能が高いというものではないので、Firefox のコンパイルといった類の重い処理は避けた方が良さそうだ。ブラウザとテキストエディタ、それにターミナルしか使うつもりは無いので、その範囲なら多分大丈夫だろう。
騒音に関しては全く気にならないレベル。サウンドは、ドルビーのシールが付いているものの、スピーカーを鳴らしてみると、このサイズの筐体に期待してはならないことを思い知らされる。ただ、ヘッドホン端子は意外なくらい素直に鳴ってくれるので(無音時に微かなノイズが乗るものの)、ちょっとしたポータブルオーディオ代わりに使えるかも知れない。
初代 Eee PC は画面の解像度とストレージ容量があまりに厳しかったのでスルーしてきたが、901 になってかなり普通に使えるスペックになったと思う。本当のところ、この機種が発表されるまではほぼ同価格の MSI Wind を買うつもりでいたけど、901 は 6 セルバッテリー、SSD、20GB のオンラインストレージや StarSuite 8 が付くなど、思ったよりコストパフォーマンスが良さそうだったので、こちらを購入してみた(MSI Wind の出荷量が少なすぎて入手できなかったというのもあるが)。全体的に、不満になりそうな点が少なく、値段や機能、重量のバランスが良いと思う。特にバッテリーが五時間くらい保ちそうなのと、SSD なので動作中でも自由に本体を動かせる点は素晴らしい。
それにしても、ほとんど PDA の値段帯でここまで揃ったミニノート PC が買えるとは、良い時代になったものだ。ASUS が切り開いたこのジャンルは、HP や DELL も参戦して面白い市場になりそうなので、今後登場する機種にも期待したい。