「それは仕様です」 から卒業しよう

「こうこうこういう事情で困っているのですが、これは仕様でしょうか?」

特に新規のお客様から、本当に申し訳なさそうに、仕様かどうかを尋ねられることがあります。尋ねられた当方は仕様かどうかということより、困っているという事実の方がよほど気になるのですが、このような質問を度々される方は、過去に仕様を過剰に重んじる文化に付き合わされてしまった方が多く、当方で少しづつその文化から距離を置くよう、コミュニケーションを繰り返していきます。

仕様という言葉は、特にサービスのローンチ前には、確かに必要となる局面が多いです。そういう観点で、仕様とは、複数人が同じ目的に向かって制作を進めるためのもの、といって良いでしょう。

一方で、サービスのローンチ後には、逆に仕様という言葉が独り歩きをして、免罪符のごとき使われ方をされてしまうことがあるようです。つまり 「それは仕様です」 でその後の改善を封殺してしまうということですが、私はこの仕様という言葉の、実に使い勝手の良い、ディフェンシブな側面が大嫌いです。

本質的に向き合うべきは、仕様ではなく、仕様のその先の背景、そして、現実に起きている問題です。「それは仕様です」 の一言で言葉を切ってステークホルダーをガッカリさせてしまったことのあるみなさん (私も気付かずにガッカリさせてしまったことはあるかもしれません)、いつしかそのことを自然と思うようになってしまったら、制作者としてのその先の成長はないと思います。そうなる前に 「それは仕様です」 から卒業しましょう。



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創業して 10 年弱を経て実感すること

時間が経つのは早いもので、ハートレイルズを創業してそろそろ 10 年になります。

創業当時は丁度 「Web 2.0」 というバズワードが流行っていて、ハートレイルズもその流れに乗って (今となってはどうやってマネタイズするのか全く見えない) ウェブサービスを量産していました。当時作ったいくつかのウェブサービスが今でも利用されていることは本当に素晴らしいことですが、当時はただただウェブサービスを作ってその反響と反応を見ることが楽しく、一方で経営は赤字続きで、会社としての体はあってないようなものでした。

その後は、ハートレイルズのウェブサービスを高く評価していただいたお客様から開発のご依頼をいただくことが徐々に増え、ハートレイルズは自社のウェブサービスを作りながら、お客様のウェブサービスやスマホアプリを作るようになりました。今ではお客様の評価が次のお客様を呼ぶという好循環でこのビジネスは伸び続けていますが、ビジネスの伸長に合わせてスタッフが増え始めたのもこの頃です。

振り返ると、会社として一番苦しかったのは、スタッフが増え始めたこの頃だったかもしれません。それまではただ単にウェブサービスを作っていれば何とか回っていたのが、ウェブサービスを作る前に会社を作る必要が出てきたからです。1 人、2 人、3 人とスタッフを雇用する度に会社の損益分岐点は上がっていきますし、創業当時のような赤字続きは許されない状況です。雇用を維持し、かつ待遇を向上していくためには、継続的に売り上げて利益を出す会社を作らなければなりませんでした。

それからは、会社を作ることに 「真剣に」 向き合っている自分がいます。

会社を作るという仕事はまだまだ道半ばで、おそらく終わることもないでしょうが、短くない年月を経て感じることは、この仕事に銀の弾丸はないということです。

おかげさまでここ数年、ハートレイルズは売り上げと利益を増やしていますが、これは一重にスタッフがお客様に誠実に向き合い、成果を出してきた結果です。その中で自分がすべきことは、スタッフが気持ち良く働けるように大小の問題解決を繰り返しながら、内外に対して会社の方向性を示し、少しでも良い会社にしていくことでした。

創業当時はウェブサービスを作る楽しさや価値提供の喜びを原動力に仕事をしていました。その楽しさや喜びは今も決して色褪せませんが、それと同時に、今は会社を作ることに真剣に向き合うことで、スタッフを雇用し、スタッフの多様な人生を支え、会社として体をなし継続的に売り上げて利益を出すことが、本当に素晴らしいことだと実感するようになりました。これは、ここまで続けてこなければ得られなかった感覚だと思っています。

今年は自社サイトの刷新や自社サービスのリリースを予定しており、次の 10 年の礎の年とするべく色々と頑張っています。スタッフやお客様と一緒に作っていくこれからのハートレイルズが、どんな会社になっていくのか、非常に楽しみでなりません。



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ダメなプロジェクトとダメダメなプロジェクトの傾向と対策

一つ前の記事で、開発者が開発するべきものは正しい 「変化」 と書きました。

私達が開発者として向き合うものは、事前に決められていない 「変化」 です。私達は進化に導く正しい 「変化」 の形を探し、仮定するところから始めて、仮定したらそれを素早く実現し、検証しなければなりません。開発するべきものは正しい 「変化」 です。

言うは易く行うは難しで、世の中にはこれが行い難いプロジェクトがたくさんあります。この記事では、そうしたダメなプロジェクトと、さらにダメな (ダメダメな) プロジェクトの陥りがちなパターンについて考えてみます。

 

背景が言語化、共有されない

何らか機能を追加、あるいは削除するなど、プロダクトを変更するには、必ずその背景があるはずです。背景とは、現状や現状の課題感 (問題点)、変更により達成したい目的などです。

企画、プロダクトオーナー、プロダクトマネージャーなど、呼称は様々ですが、プロダクトの変更に責任を負うべき人は、まずこの背景を言語化し、開発者に共有する必要があります。また、背景の共有が不足していると感じられた場合には、開発者からもこれを要求すべきです。

背景の分からない状態でその手段となる機能を開発している、文章にしてみるとそれがいかに滑稽な状態か浮き彫りになりますが、このような状態では開発に最適化や提案の余地はなく、自分達の携わっていることに納得感も得られません。

当たり前のことではありますが、この当たり前のことが当たり前にできないプロジェクトは非常に多いです。このパターンに陥る根底には、プロジェクトにおける開発を工業製品をライン生産方式で処理するかのごとく扱う、大きな誤解があるのではと見受けられます。

プロジェクトで開発するものは大量生産品ではなく一点物です。この場合、必要となる人材は与えられた工程をただ単にこなす作業員ではなく、自ら考えて主体的に動ける人です。プロジェクトのメンバーを誰一人として単なる作業員にしないためにも、背景の言語化、共有は強く意識すべきことの一つになります。

 

成果が測定、検証されない

背景に基づいて実際にプロダクトを変更した後には、その成果を測定し、課題感を解決したのかどうか、目的を達成したのかどうか、検証する必要があります。

経験上、プロダクトの初期開発のフェーズでは、最低限の機能を揃えることに追われるため、この点が疎かになりがちです。ただし、どのようなプロジェクトでも、中長期的にはプロダクトに関わる様々な数字を測定し、重要な数字についてはプロジェクトのメンバー全員で日常的に追いかけていくべきです。

成果を測定し検証することで、プロジェクトのメンバーは自分達の加えた変更がどのような成果をもたらしたのかを把握し、それを元にユーザーの思考や行動を想定し、次の打ち手を考えることができます。逆に、成果が測定、検証されないということは、つまるところユーザーのことを見ていないということです。

このパターンに陥るプロジェクトも非常に多いです。ただし、背景の言語化や共有を強く意識するほど、背景に厚みを持たせるためには数字が必要となるため、「背景が言語化、共有されない」 というパターンを脱却する過程で、同時に改善することがあるパターンとも言えます。

 

素早く開発できない

良いプロジェクトは、プロダクトの変更に際し、背景の言語化、共有から、実際に開発し、効果を測定、検証するまでの期間が比較的コンパクトです。同じ期間で他のプロダクトよりも多くの仮説検証を行えることは競争力の源泉となるため、素早く開発することが重要であることには疑いの余地はないでしょう。

バージョン管理がない、コードレビューがない、自動テストがない、ドキュメントがない、CI がない、テストエンジニアがいない、DevOps ナニソレ、などなど、素早く開発できないプロジェクトでは、素早く開発するためのプラクティスの導入に積極的でないパターンが多いです。

また、基本的にプロダクトの規模が大きくなるとコードの複雑性は増していくもので、その分リファクタリングやコンポーネント化の重要性も増していきますが、そのためのスケジュールが確保できず (されず)、いわゆるスパゲティな状態となり手に負えなくなっていくパターンもあります。

両方のパターンに共通して見受けられることは、プロダクトの変更に直接的に結びつかない作業への無理解です。プロダクトは一度変更すれば終わりではなく、変更し続けていくことが重要なはずです。にも関わらず、その場その場で変更することを優先し、変更しやすくすることを軽視する、この木を見て森を見ず的な判断の積み重ねが、いずれ取り返しのつかない規模の技術的負債として重くのしかかってくる場合があります。

こうしたパターンに陥ることを避けるためには、まず、素早く開発するためには素早く開発するための土台が必要であり、その土台を維持するためには相応の労力がかかる、ということを、プロジェクトのメンバー全員が理解し、また実際にそれを維持することを是とする合意 (文化) が必要になります。

なお、技術的負債を一定レベルに抑えつつ、適度なバランスで開発を進めることは、経験がないとなかなか難しいことです。技術的負債をゼロにすることが重要なのではなく、素早く開発し続けることが重要なので、開発者は常にそのバランスを意識して開発に向き合うのが良いと思います。

 

ここまでが、ダメなプロジェクトの陥りがちなパターンです。ここで列挙したパターンに陥っているという認識がプロジェクトのメンバー全員で既に共有できている場合、少しづつ改善していけば良いでしょう。偉そうに書いていますが、私の携わるプロジェクトでもダメな部分は当然ありますし、それを少しづつでも改善していくことが私の仕事の一つでもあります。

しかし一番問題となるのは、問題を問題と認識できる人が周りにいないというパターンです。この記事を読んでいるあなただけが問題を認識している場合、まずは声を上げましょう。社内の力関係などにより一人ではどうしても声が響かない場合、私を含め、開発コンサルティングを行っている方々に助力を求めるのも一つの手です。

プロジェクトを少しづつでも改善していくためなのに、声を上げても、手を尽くしても一向に響かない、そうしたプロジェクトはダメダメです。メンバーの声に耳を傾けず、良い方向に変えていく努力ができないプロジェクトに未来はなく、そうした環境に身を置き続けることは不幸です。早めに身を引く準備を進めることをオススメします。



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私達開発者は何を開発しているのか?

ウェブサービスやスマホアプリにはその時々で形がありますが、その形は日々変化、進化 (あるいは退化) します。

変化の背景は様々です。新規の顧客を獲得するため、既存の顧客とのエンゲージメントを強化するため、など、いずれにしても、ウェブサービスやスマホアプリを進化させ、ビジネスを拡大していくためには、変化を繰り返していく必要があります。

私達は開発者であり、かつ優れた開発者たらんとしていますが、こうした時流の中で、第三者に決められた 「モノ」 をただ単に開発する、ということは、最低限できて当たり前のことであり、私達を差別化する付加価値にはなり得ません。

私達が開発者として向き合うものは、事前に決められていない 「変化」 です。私達は進化に導く正しい 「変化」 の形を探し、仮定するところから始めて、仮定したらそれを素早く実現し、検証しなければなりません。開発するべきものは正しい 「変化」 です。そしてこれを体系立てて、品質とスピードを維持しながら回していくノウハウこそが、付加価値の一つであると考えています。

ウェブサービスやスマホアプリが死に至る原因は、ほぼ全て 「変化しなかった」「変化したが進化でなかった」「変化するスピードが足りなかった」 のいずれかです。最初から完璧なプロダクトなど望みようもないので当然のことですが、私達開発者はこの死に至るパターンに陥るのを全力で防がなければなりません。

私が受託開発の商談で初めてお客様と会ってお話しする時、私がプロダクトそのものの話だけでなくプロダクトを開発するに至った背景やビジネスの状況のヒアリングに時間を割いていると、稀に怪訝な顔をされるお客様がいらっしゃいます。ここまで読み進めていただいた方にはお分かりかと思いますが、私からすると、既にその時点で開発者として、ただ単に開発する以上に何ができるのか、探しているのです。



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これまでの 2 年間とこれから

実に 2 年近く、個人のブログを放置していました。

Tech Blog は細々と更新していたものの、対外的なアウトプットが少なくなっていたこの 2 年間、会社の中では様々なことがありました。

 

1) 手掛けているサービスが増え、売り上げが大幅に伸びました

まず、手掛けているサービスが増えました。ハートレイルズは自社サービスと他社様の事業支援の 2 つの事業をしていますが、とりわけ後者で、新規事業の立ち上げに伴うウェブサービス、スマホアプリの開発について引き合いが増えました。

結果として、現在それなりの数のサービスを企画から開発、運用まで一貫して担っています。また、大半のサービスがビジネスとして伸びていることから、それに連動する形でハートレイルズの売り上げも大幅に、具体的には 100% 以上伸びました。

なお、ハートレイルズには、創業して約 10 年、様々な事業の支援に主に開発面で携わってきた、事業支援会社としての膨大なノウハウがあります。正直なところ、私はこの分野においてハートレイルズよりも “柔軟にやれる” 会社を他に見たことがありません。

中には自社に固有のプロセスを磨き上げ、お客様がそのプロセスに合わせるという前提下で “うまくやれる” 会社はありますが、ハートレイルズはお客様のプロセスに寄り添いながら都度最適解を模索していくスタイルで、属人的でスケールはしづらいものの、その分納得度の高いサービスを提供できていると自負しています。

 

2) リモートワークを維持しつつ、スタッフが増えました

残念ながら離れてしまったスタッフもいますが、増減を繰り返しながらスタッフが徐々に増え、現時点でパートナーを含めて 20 名程度の組織になりました。うち 8 割がエンジニアで、最近は事務のスタッフも増え、エンジニアリングだけでなくバックオフィスの業務もリモートで回すというチャレンジを進めています。(ハートレイルズのリモートワークについては別記事で紹介しています。気になる方はそちらを参照ください。)

 

振り返るとこの 2 年間は、会社の連続的成長に集中しつつ、非連続的成長のための基礎を築いてきた 2 年間だったと考えています。

ハートレイルズにとっての連続的成長とは、他社様の事業支援を伸ばすことであり、非連続的成長とは、自社サービスを伸ばすことです。そして今、ようやくこの 2 つの成長に同時にフルコミットできる体制 (売り上げとスタッフ) が整いつつあります。

自社サービスと他社様の事業支援で培ったノウハウを相互に循環させて、共に押し上げることのできる環境を作ること、

自社サービスでエンドユーザーのみなさんに貢献できる喜びと、他社様の得意な事業ドメインに乗っかって様々な事業で貢献できる喜び、スタッフがこの 2 つの喜びを選択的に、もしくは両方噛みしめることのできる環境を作ること、

これらは私の長い間の目標で、体制が整いつつある今、これからがまさに正念場、勝負どころと考えています。(その勝負どころに張るために、いくつかの職種でスタッフ募集しています。ぜひ奮ってご応募ください。)

言うは易し、行うは難しで、目標の達成のためには、今ある会社を作り変えるくらいの意識とエネルギーが必要です。また、実際に目標を達成した暁には、ハートレイルズは作り変えられ、良い意味で今とは全く別の会社になっていると信じています。

創業し直すつもりで、頑張ります。



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受託開発の限界について

昨今、受託開発の限界だとか、SIer はオワコンだとか、その辺りの記事をよく見かけるのですが、どことなく白けた気分で眺めている自分がいます。それはなぜか?多分、ほとんどの記事が、人月契約がどうのこうの、下請けの多重構造がどうのこうの、納品がどうのこうの、といった、それこそ何回見かけたのか分からないような、ビジネスモデルの話に終始しているからです。

IT の世界は今後より細分化、高度化され、よりスピードが求められる時代になっていきます。そうした時代に、求められる要件を全て内製で賄おうというのはよほどの会社でなければ難しいことで、今後受託開発のニーズはなくなるどころか、ますます増えていくのではと思っています。

そうした時代に生き残れないのは、技術の細分化、高度化についていけず、変化に対応するスピードを持ち合わせていない会社です。受託開発を生業とする会社に求められるのは単純に開発力であり、スピードであり、クライアントのビジネスを成長させることに全力でコミットするマインドセットです。

ハートレイルズは自社サービスの企画運営と受託開発の両方を生業としていますが、受託開発については契約形態 (ビジネスモデル) に拘りはありません。それは、契約形態に関わらずハートレイルズとクライアントが win-win な関係を構築できると信じているからです。実際に請負でも、準委任でも、レベニューシェアでも、今までに本当に多くの新規事業開発に携わってきました。

結局ハートレイルズが提供するものは開発リソースと成果であり、どのような契約形態であっても、ハートレイルズとクライアントの双方が適切と考える契約料金を設定できさえすれば、それで問題はないのです。

巷ではよく契約形態を諸悪の根源とする記事を見かけますが、「できるだけ短い期間でできるだけ高い成果を提供すること」 が開発会社とクライアントの双方にとって最大の利益となるようにすることは、一般的な契約形態でも十分可能です。だからこそ、ハートレイルズは奇をてらわず、ただ純粋に開発力とスピードを追求し、クライアントのビジネスの成長に全力でコミットし続けます。

ハートレイルズは明確にクライアントや仕事を選びます。労働集約型な仕事になりがちな常駐は今までもこれからも一切受けませんし、CMS をちょっとカスタマイズして、、、みたいな、開発力を必要とされない仕事も一切受けません。上流とか下流とか、おかしなタグを付けて開発工程を分断される仕事も、多重の下請けで意味のない中抜きをしたりされたりする仕事も、受けません。

ハートレイルズの受託開発は新規事業に伴うウェブサービス、スマートフォンアプリの開発、運用に特化しており、その分野において世界一となれるような人材の育成と体制の構築に努めています。

ハートレイルズの受託開発のモデルが古いのか新しいのか、それはどうでも良いことですが、ハートレイルズは受託開発の限界などという、目に見えない、よく分からない空気のようなものは相手にしません。突き抜けた開発力とスピードの先には、素晴らしい景色が待っていると確信しているからです。



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新しいものを世に問い続ける組織でありたい

今年も残すところ後わずかとなりました。来年に入ってしまうと今年をまとめる気持ちがなくなってしまうので、今、このタイミングでハートレイルズのこの 1 年間をまとめてみたいと思います。
 

<組織について>

早いものでハートレイルズを創業してから 6 年以上が経ちますが、去年から今年にかけて、優秀なスタッフの入社が続いています。去年の後半から特に今年の前半にかけては増え続ける受託サービスのご依頼を捌ききれず、その一部をフリーランスの方に委託する等して、結果的に、そのスキームが原因でお客様にご迷惑をおかけしてしまったこともありました。

その反省もあって、今年の前半はハートレイルズの組織的に弱かった部分を徹底的に見直しています。例えると、走り続けることで転んでできた傷が膿んでしまったため、一旦立ち止まって、膿を出し切った、というような状況でしょうか。組織や組織の仕組みの定期的なメンテナンスの重要性を痛感した 1 年でした。現在は気持ちも組織も新たにし、最高のスタッフと共に日々サービスの制作に望んでいます。
 

<受託サービスについて>

今年は受託サービスでは大小含めて 10 程度のウェブサービス/スマートフォンアプリの制作に携わりました。今年携わったものは総じて面白いサービス/アプリばかりで、その多くは順調にユーザー数を伸ばし、国内外の著名なメディアに取り上げられたりもしています。ウェブサービス/スマートフォンアプリの制作はハートレイルズに頼めば間違いはありません。面白いサービス/アプリの企画をお持ちの方は、ぜひハートレイルズに声をかけてみてください。
 

<自社サービスについて>

自社サービスについてはあえて語らずとも一般に公開しているものなので、多くは語りません。ハートレイルズの提供している API や ASP のご利用は今年も増え続ける一方で、着実に、膨大な数のサービス/アプリを下支えする存在となりつつあります。

しかしながらそれは、ハートレイルズにとっては過去の遺産にすがっているようなもので、やはり、ハートレイルズは新しいものを世に問い続ける組織でありたいと切実に考えています。既存のユーザーのために古くなってしまったサービスを蘇らせるというミッションも含めて、「革新的」 と自信を持って言えるような新しいサービスの制作にも全力で取り組んでいきます。(いくつかの新しいサービスについてはまず近日中にティザーサイトを公開したいと考えています。)
 

以上、簡単ではありますがまとめてみました。
来年はもっと素晴らしいハートレイルズになるように、引き続き頑張ります!



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良い会社とは何か?

ハートレイルズは先月末で 6 期目を終え、今月から 7 期目に入りました。

ここまでハートレイルズを続け、少しづつではありますが大きくしてこれたのは、頑張って働いてくれるスタッフ、弊社を信頼してウェブサービスの制作を任せてくれるクライアント、そして、弊社のウェブサービスを利用してくれる全てのユーザーのおかげです。本当にありがとうございます。これからも引き続きよろしくお願いします。

今期の目標はハートレイルズをさらに飛躍させ、圧倒的に 「良い会社」 にすることです。ここしばらく、「良い会社」 とは何か?、ハートレイルズはどういう会社であるべきなのか?、ということを考えてきたのですが、ハートレイルズにとって、それは 「従業員サービス」「受託サービス」「自社サービス」 から構成されるものであり、今期は以下のミッションを胸に、同時に規模の拡大も目指しながら、全力で頑張っていくつもりです。

 

(1) 自由と責任を与える従業員サービス

ハートレイルズは、多様な価値観、多様なワーキングスタイルを可能な限り認め、給与を含め、あらゆる待遇の向上に努めます。その代わり、従業員には IT サービスのプロフェッショナルであるという自覚を持ち、また、将来に渡りプロフェッショナルであり続けるよう努め、行動の結果、仕事の成果に重い責任を持つことを求めます。(具体的な施策はこちらをご覧ください。)

(2) 高級旅館のおもてなしのような受託サービス

ハートレイルズは、高速で高品質な、痒いところに手の届くウェブサービス (スマートフォンアプリ) の制作により、クライアントの期待以上の価値を提供することに努めます。自分達の都合、もしくは嗜好でクライアントの要望を歪曲することを唾棄し、ひらすら誠実に、クライアントの要望を実現するための手段を共に模索し、かつそれを現実的な費用と期間に収めるように努めます。高速で高品質、クライアントの要望への合致、さらにその要望の延長線上でのプラスアルファ (提案力) が、ハートレイルズの提供する受託サービスの価値です。

(3) 気が付けばそこにあるような自社サービス

ハートレイルズは、気が付けばそこにあるような自社サービスの提供とその拡充に努めます。ハートレイルズが提供したいサービスは、単に奇をてらったり流行りに乗ったりするものではなく、本当に役に立つか、利用していて楽しいサービスのどちらかです。気が付けばそこにあり、気が付けば当たり前のように長く利用している、そういうサービスをなるべく数多く提供していきたいと考えています。前期は自社サービスの拡充について大変苦労した期でしたが、今期こそ、のつもりで既に様々な制作を進めています。

 

以上はあくまで今期のミッションです。現在、全てができているというつもりはありません。至らない点はお気軽にご指摘いただき、今期の糧とさせていただければ幸いです。どうか、ぜひぜひ、今期のハートレイルズにご期待ください!

絶対に 「良い会社」 にしてみせます!



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外部の制作パートナーを募集します!

ハートレイルズの自社サービスの制作スピードを上げるため、外部の制作パートナーを募集します。(※ 受託開発のお手伝いをお願いすることはありません。)

 

デザインのシステムへの組み込み、および軽微な編集ができる人

  • git が使えること (必須)
  • erb がある程度読めること (必須)
    ※ 一から書ける必要はありません
  • haml、scss が読めるとなお可

JavaScript によりインタラクティブな UI を実装できる人

  • git が使えること (必須)
  • erb がある程度読めること (必須)
    ※ 一から書ける必要はありません
  • JavaScript に長けていること (必須)
  • CoffeeScript に長けているとなお可
  • Flash に長けているとなお可

サーバーサイドを実装できる人

  • git が使えること (必須)
  • Rails、もしくは GAE 上でサーバーサイドを実装できること (必須)
  • haml、scss、CoffeeScript に長けているとなお可

 

大学生 (インターン)、フリーランス、小規模な会社さんなど、興味のある方はぜひお問い合わせください!



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世界に根を張る – 新年の抱負

明けましておめでとうございます。

ハートレイルズにとって、去年は自社サービスと受託サービスのバランスに苦心する一年となりました。

自社サービスについてはいくつかの新サービスをリリースし、コーポレートサイトを含むいくつかの旧サービスをリニューアルしましたが、会社の目標からすると及第点には達していなかったと考えています。実際のところ、自社サービス全体の利用量は増え続けており、悲観するような状況ではないのですが、やはりもっと多くのサービスをリリース、リニューアルしたかった、それができなかったことは極めて残念です。

受託サービスについては質、量共に過去最高レベルで案件を手がけ、過去最高の売り上げを達成しました。ハートレイルズの名義ではありませんが色々と面白いサービスをリリースできましたし、今後も去年手がけたサービスのリリースがしばらくは続きます。制作のリソースが不足しがちという問題があり、それは今後解決していかなければなりませんが、それ以外の点については総じて及第点には達していたと考えています。

ハートレイルズは自社サービスも受託サービスも止めるつもりはありません。ウェブサービスの制作では、自社サービスでしか学べないことと、受託サービスでしか学べないことがあるのです。これらを両輪に据えて会社を回すことがハートレイルズの総合的な制作力を高め、結果として、それが自社サービスであればユーザーのみなさん、受託サービスであればクライアントのみなさんに還元されることを確信しています。(そして、ハートレイルズはそれができる数少ない会社の一つです。)

なお、今後ですが、年末年始はお休みしていましたが、まずは冬のサービスラッシュを再開するつもりです。完成に近い自社の新サービスが複数あり、また、旧サービスのリニューアルデザインも出揃っているので、順次それらを公開する、それが新年の最初の TODO になります。

また、ハートレイルズの自社サービスは元々海外からの利用がかなり多いのですが、今後は一層ボーダレスに、世界展開を加速していきたいと考えています。あらゆるジャンルで、あらゆる場所で、自社サービス、受託サービスを問わず、ハートレイルズの手がけたウェブサービスが根を張っていく、そういう世界を目指して全力で頑張っていきますので、引き続きの応援、ご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!

<お知らせその1>
受託サービスの、既に着手している案件のクオリティを担保するため、1 月、2 月の新規のお仕事の募集は停止します。お仕事のご依頼をご検討いただいている方には大変申し訳ないのですが、3 月以降のご依頼をご検討ください。

<お知らせその2>
絶賛スタッフ募集中 (エンジニア、デザイナー) です!ハートレイルズが気になっている方は、ぜひお気軽にご連絡ください^^



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