ここの部分を何とかしないと、ニコニコ動画のようなイノベイティブな新規参入が今後より起こりづらくなる気がする。
投稿者: joraku
LifeHack
実のところ、私はいわゆる LifeHack とか、仕事術とかいうものに全く興味がない。仕事を効率的に進めるノウハウは確かに存在するし、そういうものを否定しているわけではないが、アレが良いコレが良いと移り気に試しては自分にフィットするものを探し続けるのは、度が過ぎると無意味、というか時間の無駄だと思う。
開発者に求められるのは、極論すればスピードとクオリティだけだと考えて良い。そして、これらの向上に LifeHack が寄与できる割合はかなり小さいと思う。思考方法や経験、経験、経験こそが上達への最善の近道なので、自分の納得できる環境を一通り整えたら、後はものづくりに没頭する方が良い。
http://www.milkstand.net/fsgarage/archives/001188.html
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20080308103530
http://d.hatena.ne.jp/core/20080309/1205074455
何というか、結局のところ、本当に身に付くということは、目に見えないものなのだ。ツールが、とか、資格が、とか、TOEIC の点数が、とか、全て価値のあるものではあるけれど、それらはあくまで手段なので、目的にしてはいけない。特に、若いうちは本質的なことを経験、吸収していくのに最適な時期なので、上辺のことばかりに気を取られるのは人生の損失と言っても大げさではないと思う。
とはいえ、私はかなり極端に自己流を貫いている方なので、信用ならないかもしれないが。一応、自分が快適に感じられる程度の開発環境は整えた方が良いよ、と付け加えておく。
PS.
今日会社で、モチベーションを UP させる薬があると面白い、みたいな話になった。
開発者用バイアグラみたいなやつ。既にあるのかもしれないけど。
my kwout の反響
様々なメディアに取り上げていただきました。いつもありがとうございます!
引用ページのサムネイルを一覧表示 「kwout」 に新機能
「kwout」 で引用したウェブページを一覧表示する新機能を提供開始
my kwout のバッジを貼り付けてくださる方も徐々に増えてきました。kwout に関しては、今後もアッと驚くような機能追加を予定していますので、どうぞご期待ください^^
仕事人間
面白いので kwout してみる。
ZEROBASE さんはベンチャーではないとのことだから良いのだろうが、ベンチャーの社長がこういう発言をすると採用活動に影響が出る気がする。DQN 企業と紙一重というか。
いずれにせよ、まだ産まれたばかりの企業は何かあればあっけなく死ぬ。また、特にベンチャーには多いと思うが、予めこのタイミングまでに成功できなければ解散する、と決めている企業にとっては、時間はある意味で命よりも大切なものだ。大げさに言えば、バカンスを取る、という行為は、会社の寿命のロウソクに自ら息を吹きかけるのに等しい。(それでロウソクの火が消えるかどうかは分からないが。)
ハートレイルズは、仕事人間しか雇わない、とまでは言わないが、仕事をしていない時間の意味を正しく認識できる人、その積み重ねによって生じた結果を素直に受け止められる人、そういう人でないと雇えないと思う。
ウェブ業界以外からのスタート
私は昔、全世界で社員ウン万人のそこそこ大きな規模の会社で働いていて、C、C++、Java あたりを主に、(一部ウェブアプリもあったけど) スタンドアロンなソフトウェアの開発に携わっていた。開発プロセスもウォータフォールからアジャイル、RUP 等々、様々なプロジェクトを通じて、一通り実践してきたように思う。
また、担当は GUI や API の設計や開発であることが多かった。直接ユーザーの目に触れる部分の担当が多かったため、実際のユーザーを交えて詳細なユーザビリティテストを実施したり、ユーザーの前でプレゼンすることも比較的多かった気がする。
結局、若干の違いはあれど、昔してきたこと、開発プロセスやデザインプロセス、ものの考え方等は、今もそのまま役に立っている。(ものづくりとは直接関係ないけど、英語なんかも外資系に入ってなければやらなかっただろう。)
何が言いたいのかというと、大企業 (や大学) でソフトウェアの研究開発をしているような人が、もっとウェブ業界に入ってきたら良いのに、ということだ。特に、Getting Real みたいに当たり前のことを当たり前に書いている本を読んで羨ましいと感じる人は、ウェブ業界向けな気がする。相当フラストレーションが溜まっていると思うので、ぜひそれを (できればハートレイルズで) 爆発させてほしい。
私は大企業とベンチャー企業、大規模ソフトウェアと軽量なウェブサービス、両方経験してきたので良くも悪くもその違いが見える。違いが見えた上で、それらの本質には大差ないことが分かる。だから、今はウェブのことはあまり良く知らない、という場合でも、優れたソフトウェア開発者なら技術的な障壁はほとんどないので、どんどん (例えホリデープログラミングでも) ウェブ業界に参加してきてほしい。
少し話が脱線するが、ハートレイルズが特に採用したい人材は、上記のような生粋の開発者とフリーランサー、および、自発的なウェブ系ニートだ。逆に、毎日言われたことだけを淡々とこなすのが好きな人は、ハートレイルズには全く合わないと思う。
、、、とはいえ、参加してきてほしい、採用したい、とこんなブログで言っていても何も始まらないのは分かってる。結局、ハートレイルズ自身がもっと大きくなってサクセスストーリーを描くことが、ウェブ業界をより盛り上げることにつながると思うので、まずはそれを目指して地道に頑張りたい。
my kwout の提供開始
kwout の新機能、my kwout の提供を開始しました。
my kwout は、自分が今までに “kwout” してきた記事を、あたかもブックマークサービスのように記録、一覧できる機能です。また、同時にスライドショー付きの my kwout ブログパーツも提供を開始したので、kwout をご愛用くださっている方々は、ぜひ my kwout も併せてご利用いただけたら幸いです。
なお、今回の my kwout は kwout の機能追加の第一弾であり、今後は、第二弾、第三弾と、なるべく間隔を空けずに新機能を追加していくつもりです。スタッフ一同、より便利で、引用する側も引用される側もハッピーになれるようなサービスを目指して頑張ってますので、どうぞご期待ください。
後は、全然関係ないですが、少し開発が遅れていた今年初の新サービスも、おそらく来週中にはリリースできると思います。新サービスは今までのハートレイルズのサービスとはかなり趣が異なりますが、こちらも色々な意味で新しい挑戦をしているので、楽しみにして待っていてください^^
産みの喜び
今年に入ってから動きが鈍くなったかのように見えるハートレイルズ。ここ 1、2 ヵ月は実はこんなことをしていました。
(1) ローコスト、スケーラブル、かつロバストなインフラの整備
自社サービスの拡大、および、法人向け SaaS/ASP の提供開始に際し、インフラ面の技術研究、および実装に結構な時間を割いていました。インフラ面のアーキテクチャは定期的に改善していく必要がありますが、より大規模なアクセスへ耐えうるインフラの検証には一段落付き、今後は本格的な運用フェーズに入っていきます。
(2) 既存サービスのエンハンスメント
地味に既存サービスのエンハンスメントを続けています。例えば、HeartRails Capture は私が知る限りで世界で最高レベルの無料サムネイル生成サービスに育ってきており、実際に利用サイト数もかなり増えてきています。また、kwout に関しても今後の 1、2 ヵ月で怒涛の新機能リリースラッシュを予定しており、今はその追い込み段階に入っています。
(3) 新サービスの開発
ぶっちゃけ、今年前半に日本向けを 2 つ、世界向けを 2 つ、合わせて 4 つ程度出すつもりで企画、予定を組み、開発を進めています。当然、後述の受託開発を疎かにするわけにはいかないので、ここは毎度のことながら気合いになります。ただ、新サービスの開発に関してはこのブログで繰り返し人材募集を行った結果、協力してくださる方も徐々に増えてきました。なので、上記の予定もウチ的にはそこそこリアリティのあるものになっています。
(4) 受託開発
ウチは受託開発に関しては一切営業活動を行っていませんが、一旦引き受けた仕事に関しては誇りを持って望んでいます。ただ、以前に比べると仕事を選ぶような方向には傾いています。今現在、受託開発に割いているリソースは 30% ~ 40% くらいですが、妥協が全く許されない部分なので外部への再委託はしておらず、そのため体感的には数字以上の工数を割いているような感覚があります。とはいえ、受託開発に関しては、面白い案件があればという条件付きにはなりますが、まだまだリソース的には余裕があるため、積極的にご相談を伺う方向で考えています。(どこからも投資を受けていないため、最低限の自家発電はする必要があるという意味合いももちろんあります。)
(5) 人と会う
去年の後半くらいからは積極的に人と会うようにしています。やはり、それぞれの分野の第一線で働かれている方々から得られるものは大きく、一方で勉強させていただいてばかり、という側面もあるのですが、今後はそういった御恩を様々な形で返していけるよう、頑張っていくつもりです。また、いくつか協業の話も進んでおり、今年は色々な意味で充実した年になりそうです。
というわけで、今は産みの苦しみ、というと何か文字通り苦しんでいるみたいで嫌なので表現を変えますが、産みの喜びを味わっている真っ最中というところです。今進めている作業が結実するのはそう遠くないので、どうぞ今しばらく期待して待っていてください^^
サポート用 Twitter アカウント
http://twitter.com/heartrails/
Twitter によるサポートは実験的なもので、後で中止する可能性もありますが、もし良かったら、ご質問やご要望等、お気軽にコメントしていただければ幸いです。
焦燥感
ものづくりは戦場
ブレインストーミングに批判が禁物なのは定石。だけど、それを詳細な仕様の落とし込みや開発プロセスにまで持ち込むのは間違いで、単なる馴れ合いだと思う。
前職では、アメリカ人と、ドイツ人と、インド人と、中国人と、日本の同僚と、批判し、批判され、時には感情的なしこりすら残りかねないほどの議論を繰り返してきた。まあ、単に若くて感情的になりやすかったというのはあると思うけど (今も多分に感情的なところはあると思うけど)、そういった議論を延々と繰り返していくうちに、まず、批判されることに慣れ、批判することに慣れ、そうした議論と感情を区別する術が身に付いてくる。良いものをみんなで作り上げることが唯一の目的であって、別に人格を批判してるわけじゃない。私が絶対正しいんだと言うつもりもない。そして、私だけでなくみんながそう思ってる。
ものづくりでは、それを任された責任者が最終的な判断をするべき。でもそれは、批判を受け入れ、積極的な議論を通じて良いものを作ろうとするプロセスを放棄することとは全く違う。責任者が受け入れるかどうかはともかく、少なくともおかしいと思った部分に関してはいくらでも指摘すべきだし、また、責任者にはその指摘をきちんと考える義務がある。
私もまだまだダメだなと反省する部分がたくさんあるけど、これからも、できるだけ批判することを恐れず、そして、批判されることを恐れない姿勢でいたい。